125.過疎の町の「大人の学校」

みなさん、こんにちは、日本語の先生のりこです。今日はNHKで読んだ記事について話してみたいと思います。記事に出てくるお話は、埼玉県の小鹿野町(おがのちょう)についてです。私はどこにあるか分かりません。埼玉県の小鹿野町。山の中に囲まれた小さい、小さい町だそうです。


そして、この町では最近、人口がどんどん減っていて、過疎の町なんです、過疎。過疎っていうのは本当に村や町が小さくなって、その小さくなっている理由は人がいない。人口が減少している。その減少を過疎、過疎の町なんですね。で、この町が人口を増やすために、または住民が手を取り合って、助け合って、町の活性化、町を盛り上げるために考えたのが「大人の学校」、そういう記事なんです。はい。


この「大人の学校」っていうのはですね、面白い特徴は教える側も、学ぶ側も、全部、その町に住んでいる住民なんです。地域住民、みんなを巻き込むプロジェクト。上下関係はありません。お年寄りの人でも、生徒さんになれる。若い人でも先生になれる。プロの講師は呼びません。住民一人一人が何か自分が得意なこと、好きなことをシェアする。自分が持っている特技、スキルをシェアする。それがこの小鹿野町の大人の学校のスタイルだそうです。


例えば、地域の住民に、絵が大好きで、水彩画を描いている人がいます。私は絵を教えたい、うん、ね。あと、何か英会話を勉強したい。じゃ、町の中に英語が得意な住民がいる。その人がクラスをする。運動したいけどきっかけがない、ジムは遠い。そこで、運動が得意な住民がこの大人の学校で、ヨガのクラスをする。住民同士のつながりを生み出す場でもあり、住民一人一人が活躍できる場、大人の学校。


記事によると、これまでに開かれた授業の内容は、歌の教室。50人が参加して、好きな歌を歌う、「歌声響け、おがのプロジェクト」とか。自分の人生を返った本について語り合う読書クラブ、「恋する読書サークル」とか。何か困っていることをお互いに相談し合う活動。とにかく、いろいろなサークル、クラスが誕生して、去年、2021年には20代から70代まで、合計120人以上がこの大人の学校に参加したそうです。


みなさん、どうですか。コンセプトは誰もが主役になれる学校。面白そうですよね。みなさんの町にはこういうコンセプトの大人の学校がありますか。で、この大人の学校を作った、地域、村おこし、ま、町ですね、小鹿野町の町おこし協力隊のメンバーの一人は元、小学校の先生でした。


この人はデンマークに留学した時の経験から、このアイデアが出てきたそうです。私は知らなかったんですが、デンマークには、これ、カタカナで読みますね、カタカナ読み。フォルケホイスコーレ、フォルケホイスコーレという教育機関があるそうです。このデンマークのフォルケホイスコーレっていうのは、高校卒業後、自分が進む道に迷っている人や仕事に行き詰まって悩んでいる人が入って、自らの人生を見つめ直すことができる学校の仕組みだそうです。面白そうですね。そこで大人たちが互いに学び合って、自分の人生を見つめ直して、やりたいことを見つけて行く場。そのコンセプトからこの小鹿野町に大人の学校を作ればいいんじゃないかと考えたそうです。


え、また、この地域おこし協力隊の副代表、副代表の女性の方は29歳。10代の頃、この方は小鹿野町出身なんですが、田舎だから自分の町が好きになれなかった。なので、一度、田舎を離れて、都会に行ってるんですね。そして、都会で就職したけれどもUターン就職で、Uターン就職っていうんですけれども、自分の地元に戻ってきて、今大人の学校の活動に積極的に取り組んで、ま、地域の活性化に協力しているメンバーもいます。


なので、この大人の学校は、まあ、まだまだこれからですけれども、地域の活性化にも役立っているし、若者がこの町に移り住むきっかけにもなってくれるかもしれないということで、村全体で、町全体で盛り上げていっている活動だそうです。大人の学校。


みなさん、どう思いますか。私はとてもいいアイデアだと思いました。こういう小さい町だからこそできるかもしれない。みんなが主役。そしてさ、みんな、人それぞれ、得意なことがあるじゃない。趣味も、興味も、あるじゃない。そういうことをシェアする場、いいと思いませんか。


じゃあ、私は最後にみなさんに質問です。みなさんだったら、もしみなさんの町に大人の学校ができたとして、「何か自分で教えてください」と頼まれました。何を教えますか。うーん、そう言われると私は悩むね、私は実は何か得意なことがないなと思ったんだけど、私あります。韓国ドラマ。これどうですか。韓国ドラマについて熱く語るサークル、クラス、私、先生、やります。はい、このドラマのここがいい、ポイントを話してね。熱く語ってみんなでディスカッションする、面白そうな、あの、サークルになりそうじゃない。私はそれを企画してみたいと思います。


みなさんだったらどんなことをシェアしたいですか。はい、今日は、もう一度、さ、えっと、埼玉県でしたね、埼玉県の小さな町、小鹿野町の大人の学校について話してみました。以上です。

Special Thanks go to Donna, トランスクリプトを作ってくれました。Thank you!

Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

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