158.Book Club - Reading Challenge 2023 中級以上『日本人の心がわかる日本語』
皆さん、こんにちは。日本語の先生のりこです。2023年、リーディングチャレンジします。はい、皆さん参加してみませんか?私のコミュニティの中には、ブッククラブがあります。そのブッククラブで、リーディングチャレンジを企画しました。今回のリーディングチャレンジは、中級以上をターゲットにして、私が選んだ本、同じ本を読みます。タイトルは「日本人の心が分かる日本語」。いい本です。とってもいい本、おすすめです。これを読めば、日本人の価値観、考え方が分かるかも。「日本人ってどうしてこんな考え方するの?」不思議に思っているそこのあなた、この本をおすすめします。
この本を選んだきっかけがあるんですね。私のプライベートレッスンの生徒さんで、アメリカに住んでいる生徒さん、この生徒さんが最近この本を読んだんです。そしてこの本がとっても面白かった。色々新しい言葉、そして日本人の価値観、考え方を学ぶことができましたって言っておすすめしてくれたんですね。私は、この生徒さんとプライベートレッスンのなかで、この本に出てきた言葉とか、日本人の価値観についてたくさん意見交換をして、ディスカッションできたんです。
で、私は、先月ね、日本に帰りました。日本に帰ったときにこの本を買って帰ってきたんですね。で、ポッドキャストの中でも、これから少しつづこの本の内容について取り上げて、私の意見をシェアできるかな、したいと思っているし、私のコミュニティJapanese Togetherの中のブッククラブでチャレンジをしたらいいんじゃないか、面白いんじゃないかと思ったんです。はい。ま、このチャレンジは、この2月の終わりから、たぶん7月ぐらいまで、約6ヶ月少しつづ、少しつづ読んでいきます。皆さん同じ本をね、中級以上です。
で、確かに、難しいと思います。本を読むっていうのはものすごく大変なチャレンジなんだけど、でもこの本ね、本当に面白い内容、内容が面白いし、漢字、難しい漢字にもふりがながついているから、もしかしたら読みやすいかもしれません。そして私のコミュニティの中でサポートをするので、単語の説明をしたり、あと、Meetupをしようと思っています。この本の、例えば第一章のこのコンセプト、この価値観、この言葉についてMeetupで話しましょうっていうようなことをこれから毎月一回やっていきます。皆さんサインアップしませんか?ぜひJapanese Togetherのメンバーになってみてください。
それでは、この本の最初の部分に、「日本語を学ぶ方たちへ」という部分があります。その部分を少し朗読します。聞いてください。
日本列島は周りを海に囲まれています。そのため中国のように長期にわたって異民族に支配される歴史も、アメリカのようにさまざまな外来の民族が新しい国家をつくるというような経験もなく、日本は長い間、外部の人々と交流する機会が少ないまま近代を迎えました。日本語や日本文化の中に、外国の人たちから見ると、なかなか理解しにくい事柄が見られるのはそのためだと思われます。
たとえば、「日本人は礼儀正しい」とよく言われますが、本当にそうなのでしょうか。もしそうだとして、それはなぜなのでしょうか。また、「日本人は、自分の本当の考えや意見をなかなか言わない」などと言われますが、それはどうしてなのでしょうか。
この本は、「人目」や「人並み」、「控えめ」や「けじめ」など、簡単なようで、実はいろいろな意味を持って使われていて、外国人にわかりにくい言葉を取り上げ、その意味や使い方をくわしく見ながら、その背景にある日本人の感じ方や考え方について考えてみようとしたものです。日本人は、どのように思ってこう言うのか、またこう言ったときはどのように感じているのか、ということを、できるだけわかりやすく書いたつもりです。
はい。というようにですね、この作家さん、作者さんは、いい言葉を取り上げているんですね。たとえば、第一章のテーマは、「内と外」、皆さん興味があるでしょう、内と外。第二章、今本を見ながら話しています、第二章、「他人の目を意識する」、あ、これ日本人あるあるですね。第三章、「周囲に配慮する」、気を遣うということ。ね、周囲に配慮する。第四章、「人間関係を大切にする」、ここに「本音」と「建前」というコンセプトが出てきます。第五章、「表現を抑える」、控えめる、控えめ。「控えめ」というコンセプトね。目立たない。第六章、「精神主義」、うわ、難しいですね。日本人、よくある、根性、がんばる、どうしてそんな言葉があるのか。精神主義。第七章、「日本人の価値観」、ここには、「ヤマトナデシコ」とか、「恩」とか「義理」とか、「もったいない」っていう言葉の説明が出てきます。これは、本当に深い。いい本だと思う。下手すれば、教科書よりもいい教科書かもしれない、いい本かもしれないっていうぐらいおすすめの内容の本です。
はい、ということで、2023年最初のリーティングチャレンジ、参加してみませんか?一緒に「日本人の心が分かる日本語」を読んで日本人の心を理解してください、皆さん。はい、たくさんMeetupをしようと思っています。本についてディスカッションをしましょう。ということで、今日は、私のブッククラブ、リーディングチャレンジについて話をしました。またね。