29.過去の自分と比べる
皆さん、こんにちは。今、これを録音しているのは月曜日ですね。月曜日の朝です。私が住んでいるところは、朝から大雨です。大雨。ちょっと落ち込んでいますね。今日はたぶん一日中雨かな。ということは、私のルーティンである散歩に行けそうにない。ということで、ちょっと悲しんだけれども、仕方がないです。これが私が住んでいる北アイルランドですね。
さて、今日は、私がもらった、リスナーさんからもらった日本語のメールについて話したいと思います。この方の許可はもらっています。先日ね、Season2のエピソード17で、「人と比べない」という話をしました。覚えていますか?あの話は、私の生徒さんに向けた話でもあったし、私自身への話でもありました。人と比べちゃう、人の素晴らしさと自分ができていないことを比べちゃう。そして、落ち込んでしまう、自信がなくなる、そんなことは誰にでもよくあることです。ね、そんな話をした後で、この素晴らしい日本語で書かれたメールをいただいたんですね。この方は、アメリカのカリフォルニアに住んでいます。そのメールの一部分を読みますね。
2010年に日本語を勉強し始めて、もう11年になりました。ちょっと恥ずかしいですけど、今も上手だと言えません。周りの友達が私が日本語を勉強していることを知った後、「ああ、半沢直樹が字幕なしで見られるわけですね」とか「あ、鬼滅の刃が全部わかりますよね」とか、よく言われていました。私は「残念ながら、まだまだ...」と答えましたが、よく恥ずかしさを感じています。そして、のりこ先生が言う通り、YouTubeなどで1、2年間で日本語が上手になる人がよく見られます。あの時、「もう11年間なのに、まだこんな程度か」と思って、よく落ち込んでいました。
しかし、私はそんな時いつもこう考えています。私は11年前に日本語の「あいうえお」さえ知りませんでした。でも、たった今、日本語でメールを書いています。それも11年前の私ができなかったことです。他の人よりも、11年前の私と比べたほうが意義があると思います。
去年、漫画「鬼滅の刃」を読んでいました。「他人と背比べをしているんじゃない。戦う相手はいつも自分自身だ。重要なのは、昨日の自分より強くなることだ」というセリフが出てきます。これは、一番印象的な言葉だと思います。
その言葉は今も考えさせられます。
というメールをいただいたんです。はい、素晴らしいと思いました。本当にその通りなんですよね。自分自身との戦いなんですよ。だから、過去の自分と比べてください。そして、この生徒さんのメールは全て日本語で書かれてありました。日本語で、こんなに素晴らしいメールが書ける。11年前に、この生徒さんは、そんなことはできませんでした。つまり、11年間で、この生徒の日本語は本当に上達しているわけです。
はい、ということで、この生徒さんにありがとうと言いたいです。素晴らしい内容のメールをいただいて、私はとても感動したし、また、こうやってシェアしてもいいですよと言っていただきました。
もう一度、これは今日のインスピレーションね、鬼滅の刃の漫画から、漫画から、かっこいい、印象的な言葉をもう一度言います。「他人と背比べをしているんじゃない。戦う相手はいつも自分自身だ。重要なのは、昨日の自分より強くなることだ」、はい、今日は以上です。
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