86.観光公害
皆さん、こんにちは。日本語の先生のりこです。
私はね、二月にですね、プレミアムメンバーシップを始めたんですね。その名前は「Japanese Together」ということで、Patreonにあった、あの、ポッドキャストクラブを「Japanese Together」という形に変えたんです。で、そこではね、毎週、毎月、色々なイベント、meetupをしていて、皆さん参加したかったらぜひ参加してみてほしいんですが、有料のプレミアムメンバーシップです。
先月三月に、面白いイベントをしました。それはですね、アメリカ人、ロサンゼルス出身、で、現在京都在住のプロの写真家、ダニエルさん、名前も紹介します、ダニエルさん。ダニエルさんがですね、春と京都、というトピックでプレゼンテーションをしていただいたんです。そうなんです。あの、私のこのメンバーシップではですね、メンバーさんにも、ストーリーをシェアしてもらいたい。それぞれのメンバーさんには、色々なバックグラウンドがあって、色々な面白い経験があって、それを日本語でシェアしてもらいたい。ま、そういう趣旨もあるんですね。え、そこで、ま、初めての企画として、この京都在住のプロの写真家ダニエルさんに、京都と春、ということで色々な写真を見せてもらったんですね。とても素晴らしい、いい写真でした。
そして、そのプレゼンテーションの中にですね、「観光公害」という言葉が出てきたんです。皆さんは、観光公害、いわゆる、over-tourism、日本語で、はい、知っていますか?聞いたことがありますか?これね、とても面白いと思ったんです。なぜなら、このダニエルさんが言うには、コロナ禍の前、京都には、毎年、いつでも、一年中、たくさんの観光客が来ました。日本人だけではありません。外国人の観光客もたくさん来た。そして、たくさん来すぎたために、たくさん来るからというのかな、ゴミが溢れるゴミ問題、あの、マナーを守らない観光客もいる。静かな神社、お寺でワイワイ騒ぐ人もいる。写真、綺麗な景色を取ろうと思っても、人が多すぎて、写真を撮る、チャンスがない。とにかく、地元の人にも迷惑がかかる。そして、AirbnB も出てきて、ホテル建設、Airbnbのブッキングが増える。そうなると、京都市内の不動産の価格が急騰、値上げしていくわけですね。すると、元々そこに住んでいた地元住民もお金が払えないぐらい不動産価格が高くなって、市内に住めなくなったりとか、とにかく色々な問題が出てくる、これが観光公害。
これは京都だけの問題じゃないんです。世界中に、有名な観光地がありますね。例えば、イタリアのヴェネチアとか、オランダのアムステルダムとか、スペインのバルセロナでも、同じようなことが起きている。そこで、地元の人がボイコット運動やデモをしたりして、旅行者への規制とか、旅行者への特別なタックスをかけよう、課税をしよう、そんな動きも世界中で見られているほど大きい問題が観光公害。
そして、ダニエルさんは、京都に住んでいますから、このコロナ前の観光公害、大きな問題だったと話されていたんですね。でも、コロナが起きました。このコロナ禍の2年間、外国人観光客がゼロ、初めてダニエルさんも静かな京都、誰もいない京都を経験した、という話をシェアしてくれて、あの、有名な竹林(たけばやし)、竹林(ちくりん)の写真を、コロナ禍前の写真と、コロナ禍の写真、二枚を見せてくれて、その違いがとても面白かったんですね。コロナ禍の前は、たくさんの人がいて、観光客と竹林。コロナ禍、誰もいない、本当に人がいない、静かな綺麗な竹林の写真を見せてくれました。
私たちは、旅行が好きですよね。いろんな所に行きたいです。私も、今年ね、あの、もっともっと旅行したいと思っているけど、この観光公害についてやっぱり意識するべきだと思うんですよね。うん。あの、観光客や、観光客を受け入れるために、その本来あった、自然を壊してですね、ビルを作ったりホテルを作ったりして、開発なんかが進んで、で、それが、元々そこに住んでいた住民に、弊害をもたらすんですよね。そんなことは、でも、実際あってはいけません。うん、そう。その環境を壊すようなことがあってはいけないわけです。特に京都は、歴史的な、伝統的な町です。歴史的な建物もあります。そんなところにですね、ポイ捨てのゴミが落ちてたら、悲しいですよね。うん。そんなことがあってはいけない。ということで、ダニエルさんは、私たちメンバーにね、観光公害についても教えてくれた、とても意味があるプレゼンテーションになりました。
はい、皆さんも、ぜひ観光公害について考えてみてください。じゃ、最後に、皆さん、私はまだ、まだメンバーを募集していますから、私のメンバーシップに興味があれば、二週間無料フリートライアルもありますから、ぜひお試ししてみてください。あの、色々、日本語を勉強している外国人のメンバーを探しています。
はい、今日は、ここまでです。
Special Thanks go to Paul, トランスクリプトを作ってくれました。Thank you!