154. まちがってもいい、はずかしくない!
皆さん、こんにちは。日本語の先生、のりこです。
今日、このエピソードを録音しているのは7月の1日なんです。7月の1日、水曜日。なんと今年も半年終わってしまいました。早いですね。2020年。半年過ぎました。
皆さんは、この半年、どうでしたか。6か月いろんなことができたでしょうか。
2020年の始めに今年はこれを頑張ろう!やりたいと思っていたことができていますか。
私はですね。できたこともあれば、できなかったことももちろんあります。
まず一番大きなことはですね。日本語教師フルタイムの先生になったことですね。これは今年になった時にもう1月の時に決めていました。その時はまだ会社員の仕事と、そして、日本語の教師の仕事を少しだけやっていたんですね。
でも、今年1月になった時に、今年は自分の人生を大きく変えたい。その一つは日本語の教師フルタイムになろう。そう、もう決めていたんです。ですから、準備を少しずつ始めました。
そして、この6か月で実際に会社を辞めて、フルタイムの先生になったわけですね。これは自分がやろうと決めていたことができました。そして、これからもそうします。
出来なかったことの大きな一つは私の両親がイギリスに来られなくなったことですね。これはコロナのせいです。旅行の計画をして私の家族、お父さんとお母さんが5月に日本からイギリスに来る予定だったんですね。でも、残念ながら、飛行機はキャンセルになりましたから、旅行もできませんでした。
もしですね。私の両親がイギリスに来ていたら、たくさんのことを一緒にするつもりだったんです。ベルファストでたくさん一緒に時間を過ごして。そして、ヨーロッパの旅行に連れて行ってあげたいっていう気持ちがありました。でも、それができなくなったのは非常に残念なことでした。
そして、このポッドキャストも今年始めたことの一つですね。まだ頑張って、毎日続けることができています。
このように、この半年間できたこともあれば、できなかったこともたくさんあります。 皆さんも、いい機会ですから、この6か月間を振り返ってみてください。
さて、前置きが長くなってしまったんですけれども、今日のトピックは、ある生徒さんの話をしようと思っているんです。その生徒さんからとてもいいアドバイスをもらったんですね。
この生徒さんは日本語の勉強を始めてまだ6か月ぐらいの生徒さんです。6か月、私とほぼ同じなんですね。私は韓国語、ちょっと先輩ですけど、8か月目になりました。でもですね、私の韓国語よりもこの生徒さんの日本語のほうがもっともっと上手なんですね。
ですから、私はびっくりしたんです。どうやってこんなに短い時間でうまく話せるようになっているのか、すごく知りたくていろいろ聞いてみました。すると、面白いことを教えてくれたんです。
まず、一つはマテリアルですね。教材。Wanikaniを使って勉強していて、漢字を覚えています。Memriseというアプリも使っています。そして、教科書は「みんなの日本語」で文法を勉強していると言っていました。
それと同時にたくさん日本語を聞いている、インプットをしていると言っていたんです。私のポッドキャストだけじゃなくて、私がお勧めしているてっぺい先生のポッドキャストも聞いているということで、たくさんの日本語を毎日聞いているんだね。
じゃ、インプットは十分。アウトプットはどうかと言うと、早い段階で日本人の言語交換パートナーを見つけていました。
そして、コロナが始まると、実際に会うことはできなくなったけれども、それまでに何度も一週間に一度、その言語交換パートナーと日本語を教えてもらったり、英語を教えたりというようなことをしてきたということだったんです。
つまりですね。インプットとアウトプットのバランスがパーフェクトな感じなんですね。自分もたくさんインプットして勉強する、でも、習ったことを使ってみる、話してみるということを同時にしていた生徒さんなんです。ですから、6か月だけの勉強期間で、とても上手に会話ができるようになっているんですね。
こんな生徒さんはきっと上達が早いんだと思います。すぐに日本語がもっともっと話せるようになると私は思ったんです。
そしてね。もう一つ大きな、大きなことがあります。それは「間違いを恐れない。例えば、話すときに「あ、間違いをしてしまうかもしれない」とか、私の言っていることが相手に伝わるか分からない、心配だ」。そういう気持ちみんなありますよね。でも、この生徒さんは間違いが怖くない、どんどんどんどん使ってみる、話してみるという積極性があるんです。
そこもこの生徒さんの日本語がとても上手になっている、早く上手になるポイントだと思ったんですね。
例えば、多くの日本人の人は英語を勉強しているけど、英語が上手にならないのはここに理由があるんです。恥ずかしい、間違ったらいやだとか、自分が言った発音とか言葉が相手に伝わらないかもしれない、心配。だから、話せない。
でも、そんな気持ちだと、いつまで経っても自分の言いたいことが話せるようになりませんよね。
ここが、ま、気持ちの問題で、とても大切なことだと思うんです。
最初のうちは間違って当然ですよね。完璧に話せるわけがない。だったら、恥ずかしいとか、怖いとか、そんな気持ちは捨てて、積極的に話してみてほしいんです。
私の韓国語も少しずつですが、前に進んでいます。この生徒さんのようにたくさんの時間を勉強に使っていません。毎日限られた短い時間だけで勉強していますけれども、話す機会がある時には積極的に話すようにしています。
私のiTalkiの先生と会話の練習をするときには、めちゃくちゃですね、間違いがたくさんある。でも、先生はプロですから、直してくれますね。ですから、間違いを気にせずにどんどんどんどん話す練習をしているんです。
皆さんの勉強方法はどうですか。インプットも大切です。アウトプットも大切です。そのバランスが大切ですね。それと同時にそういうマインドセット、失敗を、間違いを恐れない、心配しすぎない、どんどん話してみるという積極的な気持ちも大切になってくると思います。
はい、それでは今日はですね、7月になって、半年終わりましたよっていう話と、どうやったらもっともっと日本語が上手になるかっていうことについて話してみました。
それでは、また明日。
Words:
半年(はんとし)half a year, 6 months
過ぎる(すぎる)to pass by (time, place)
人生(じんせい)life
実際に(じっさいに)practically, in practice
先輩(せんぱい)senior (at work, school)
教材(きょうざい)study/teaching materials
インプット input
段階(だんかい)stage
言語交換パートナー(げんごこうかん)language exchange partner
間違い(まちがい)mistake, error
恐れる(おそれる)to fear
心配(しんぱい)worry
怖い(こわい)scary
積極性(せっきょくせい)positiveness
恥ずかしい(はずかしい)embarassed
伝わる(つたわる)communication, pass on, pass down
当然(とうぜん)natural, normal
完璧(かんぺき)perfect
Special Thanks go to Maria and Donna. トランスクリプトを作ってくれました。Thank you!