168.誕生日はどう祝う?
皆さん、こんにちは。日本語の先生Norikoです。元気ですか。
今日は、リクエストをもらいました。ブラジルのニコラスさん。いつもpodcastを聴いてくれて、応援してくれているニコラスさんから、誕生日の祝い方、誕生日について話してほしいということなので、話してみます。
皆さんの国では、誕生日、どのように過ごしますか。どのようにお祝いしますか。
ニコラスさんによると、ブラジルには、とても面白い風習があります。誕生日の日に、誕生日の人に、卵や小麦粉を投げつけるんだそうです。卵を投げつける。面白くないですか。でも、私、びっくりしました。
えー!誕生日の人に卵を投げたら、ね、服が汚れて、汚くなっちゃって、それでもいいの?って思ったんだけど、そういう面白い祝い方があるそうなんです。
ネットで調べてみたら、例えば、ブラジルの有名なサッカー選手。ね、プロのサッカー選手で、誕生日の日にね、チームメイトがその人に卵を投げる。牛乳や小麦粉を投げる。そんなふうに、楽しくワイワイとお祝いをしている写真なんかを、Instagramのアカウントでね、公開している。そんなエピソードもありました。えー、面白いですね。
皆さんの国は、誕生日どのようにお祝いしますか。何か特別な変わったお祝いの仕方があるでしょうか。
調べてみました。日本では、面白いですよ。昔々は、今のように誕生日をお祝いするという習慣がなかったそうです。どうしてかというと、昔々ですよ、昔々の日本は、年の数え方が違っていたんですね。数え年という年齢の数え方をしているんです。
例えば、生まれた年をもう1歳として考えて、そして、お正月、新年が来ますね。1月1日になったら、みんな一斉に一歳、歳をとるんです。これが数え年という年齢の数え方。
だから、そのとき、昔は、全員が、みんなが、1月1日に一斉に一歳、歳をとっていたから、その自分の本当の生まれた日に、誕生日をお祝いするということがなかったんだそうです。
今でもね、この数え年を使って、例えばですね、「まだ実際には、まだ誕生日が来てないけど、今年はX歳です」というような言い方をする人もいるんですね。
はい、そしてこの自分の誕生日をお祝いするという習慣は、やっぱりヨーロッパから来たそうです。西洋の文化が日本にやってきたわけですね。ですから今では、日本人も自分の誕生日に、誕生日パーティーをしたり、お祝いをしたりします。
でも、そのお祝いの仕方は、やっぱり全然違うんですね。例えば、日本では、誕生日の人のために、家族や友達や恋人が、パーティーをしてあげる、そんな感じです。
でもね、私が今住んでいるイギリスなんかは、自分が中心になって誕生日を盛り上げる。そんな感じがしますね。
例えば、私はつい最近まで、イギリスの会社で働いていましたね。え、イギリス人の同僚は、自分の誕生日に、たくさんケーキやお菓子を持ってくるんです。飲み物も。そして、みんなに、「今日僕の誕生日だから、私の誕生日だから、お菓子持ってきたよ!みんなで食べてね」そんなことをするんです。
私は最初びっくりしました。だって日本でそんなこと見たことないんです。日本人は、自分の誕生日だよー!お菓子持ってきたよ!食べてね!そんなこと会社でしないと思います。うん、私は、少なくとも、今までそんなことを、日本で見たり聞いたりしたことがありません。
どちらかと言うと、周りの人からお祝いされて、友達とかが、お誕生日おめでとうと言ってプレゼントをくれる。でも自分から、大々的に宣伝して、「今日俺の誕生日」みたいなことはしないんだね。うん、これは大きな違いだと思います。
子供の誕生日はどうでしょうか。これもとても違う気がします。私たち夫婦には子供がいませんから、ね、子供のための誕生日パーティーをしたことがありません。でも、子供がいるイギリス人のお友達の話を聞くと、子供が誕生日の時、とても準備が大変だそうです。
イギリスでは、プレイセンターのような場所を貸し切るんですね。そして子供のために大きなパーティーをする。子供のクラスメートを招待するんです。ですから、パーティーに来る人は、ときに、20人・30人、たくさんの人が来るわけですね。しかも、子供だけじゃない。子供のお父さんやお母さんも来るから、とても大きなパーティーになるわけです。
そして、プレイセンターを貸し切るお金も必要だし、食べ物や飲み物も用意しないといけない。あとパーティーに来てくれた人に何かお土産をあげる。そのお土産のお金もかかる。準備も大変だし、お金もかかると言っていました。
日本では、最近もしかしたら、そういう大きなパーティーを、子供のためにする、という親がいるかもしれませんが、私の子供の頃、ま、昔々だね。え、そんなことは全然ありませんでした。
私の場合、ま、家族だけでお祝いをするか、または、小さい誕生日パーティーを自分の家でしたことがあります。そして、仲のいい友達、少人数ですね。3人とか4人だけ、自宅に呼んで、一緒にケーキを食べて、お祝いをしたという子供の時の思い出があります。
ですから、日本の子供の誕生日のお祝いの仕方と、イギリスのお祝いの仕方、全然違うと思います。
さて、え、日本には伝統的な誕生日、特別な誕生日をお祝いする行事もあります。最後にそれについて話しておきます。
1つは「七五三」「七五三」という行事です。これは、子供が3歳、5歳、7歳になった年の11月に、神社にお参りに行く習慣なんです。
これは、ま、あるネットの記事によると、昔々、昔、江戸時代よりももっと昔の、村町、室町時代、ごめんなさい、室町時代(I said 村町which was incorrect!)から続いているそうなんですね。
そして、この3歳、5歳、7歳の時に神社に行って、その子供が元気でね、幸せに暮らすように、家族みんなでお願いするんです。これが、七五三という、神社にお参りに行く習慣です。
あともう一つ大きな、ま、パーティーのような、セレモニーのようなことをするのは、20歳。20歳の成人式ですね。
成人式。成人の日は1月にあるんですけれども、その年に20歳になる人にとって、もう大人になる。大人になったねっていうお祝いするのが、成人の日なんです。そして成人式。
この日はですね、例えば、え、市役所が主催するセレモニーに行ったり、あと、日本では20歳からね、法律的にはお酒が飲めます。ですから、パーティーをしてお酒を飲んだり。ね、大人になったねっていうことをお祝いします。
成人式の日は、ね、女性も男性も着物を着ることが多いですよ。私も成人式の日に着物を着ました。懐かしい思い出です。
はい、それでは今日は、日本の誕生日のお祝いの仕方とか、え、伝統的な行事について話してみました。
皆さんも何かトピックでリクエストがありますか。トピック、いつでも募集していますから、Instagramのアカウントから、DMから、またはEメールアドレスから、ぜひぜひリクエストを送ってください。Twitterでもリクエストを送ることができます。
なるべく皆さんのトピックのリクエストに応えたいと思っています。
はい、それでは今日はここまでです。また明日。