28.上級へのとびら4:日本語のスピーチスタイル
皆さん、こんにちは、のりこです。
3月になりました。私はうれしいですね。私は、春が一番好きな季節なので、3月になると、もうすぐ4月、春はそこ、すぐそこに来ているっていう感じがします。
皆さん3月何か予定がありますか。
今日の Podcast は上級へのとびらのシリーズ第4回目になります。上級へのとびらという中級日本語の、中級の学習者のテキストブックを使っています。その中で、今日は日本語のスピーチスタイルについて話してみたいと思います。
それでは、今日は、上級へのとびらの第2課、日本語のスピーチスタイルについて話しましょう。そのスピーチスタイルの中でも、男性と女性の話し方の違いについて話します。
男性と女性の話し方の違い。
皆さんは、日本語の小説を読んだことがありますか。
話を読んでいると、その言っている言葉ですね、話し方で、それが男性が言っているのか、女性が言っているのかっていうのを、すぐ分かることがあるんです。
それは、砕けた話し方、informal speechでは、日本語では、男女の話し方に大きな違いがあるからです。
よくあるのは、「俺」ですね、「俺」。私。
女性は、よく自分のことを「私」といいますが、男性は、砕けた話し方の時には、自分のことを「俺」とか「僕」とか言ったりします。なので、そういう言葉で「あ、これは、この人は、男の人なんだな」ていうのがわかるわけです。
それでは、例として、上級へのとびらの第2課に出てくる 、Aさんと Bさんの簡単な会話を読みます。これは教科書にある文です。読みます。どちらが男性か、女性か考えてみてください。じゃあ、Aさんからいきます。
A: あー、お腹、すいた。
B: 俺も腹へった。この辺にうまいとんかつの店があるんだぜ。食いに行こうか、おごるよ。
A: いやよ、とんかつは。カロリーが高いから。
B: なんだ、じゃ、俺、一人で行こうっと。
A: あ、待って!その店、おいしいんでしょ。やっぱり、私も行くわ。
B: じゃ、今から行こう!
どうですか。「俺も」「俺」と言っていた、Bさんが男、男性になります。
Aさんは、「すいたなあ」とか「いやよ」とか「私も行くわ」、「わ」この表現で、女性だということがわかります。
ですから、日本語には、特に、砕けた話し方に、インフォーマルスピーチのときには、女性だったら、その女性だからこそ使わない方がいい表現と、男性だったら使わない方がいい表現というのがありますから、覚えるときに、気をつけておきましょう。
あとですね、このBさんの中で、「とんかつの店に行こう」っていう話になって、「食いに行こうか」、この「食いに行こうか」
これは女性が使うと、ものすごく汚く聞こえる場合があります。やっぱり、私は、そうですね、男性がよく使っているのが、この「食う」。「ご飯を食う」。
しかもですね、このご飯を「めし」という言い方をしますね。これも男性がよく使います。だから「ご飯を食べる」というのを、「飯を食う」、めしをくう。
ま、私は、これ、男性が言っても、あんまりいい印象、というか、ちょっと汚い言い方だなあ、みたいなイメージを受けるので、男性がそういうふうにいうのは好きじゃないんですけれども、使いますね。よく聞くと思います。「めしをくう」これは男性がよく使う言い方になります。
それでは、最後に皆さんに質問です。
皆さんの国の言葉は、母国語、母国語、にしましょうか。
母国語は、日本語のように、男女の話し方に違いがありますか。そして日本語のように、たくさん、男女の話し方の違いがあることについて、どう思いますか。皆さんの考えを聞かせてください。それでは、今日は上級へのとびらシリーズ第4回目、日本語のスピーチスタイルについて話しました。
じゃあまた明日。さよなら 。