71.「だらだら」と「ごろごろ」
皆さんこんにちは。日本語の先生のりこです。
今日は、日本人がよく使う表現、家でゆっくりする、家でごろごろする、家でだらだらするという表現について話します。本当によく使います。たとえば、週末どうだったとか、週末何したのって友達に聞いた時に、うーん、家でゆっくりしてたとか、家でごろごろしてた。家でだらだらしてたって答えることがあります。家でゆっくりするっていうのは、皆イメージができると思います。特に予定がなくて、のんびりテレビをみたり、ゲームをしたり、ゆっくりした、Chill outですね。是非使って見てください。家で、家でゆっくりした。
あと、たとえば、休みの日何してんのって聞かれたら、ま、だいたい家で本読んだり、Netflix見たりしてゆっくりしてるよ。そう答えることができます。
それではごろごろってなんでしょうか。ごろごろ、家でごろごろする。ごろごろには、使い方が、ま、意味がいろいろあります。例えばね、例えば、猫、分かりますか、猫、猫は喉、喉が時々ごろごろごろって、音が鳴りますね。嬉しい時とかリラックスしてる時なんかに猫は喉を鳴らします。あの時日本人は、あああ、喉がごろごろ言ってるみたいなか感じで言います。
あと、かみなり、Thunderですね、雷もごろごろ、音が、雷がごろごろ鳴ってる。ごろごろを使って表現することがあります。でも今、私が言っているのは、家でごろごろしている。何もしないで暇なんです。ちょっとイメージしてください。ソファーの上に、寝っ転がってリモートコントロールでテレビを付けて、これ見ようかなあ、でもつまらないなあ。じゃ、これにしようかなあ。でもやっぱり本読もうかなあ。特に何していいかわからない。暇なんです。何もしないで暇な様子。これが、ごろごろしてるっていう感じかなあ。
私も休みの日は一日中家でごろごしていることがよくあります。何もしないでだらけてる。ちょっとLazy な感じかなあ。
そしてこれとよく似ているのが、だらだらです、だらだら。だらだらも実は使い方によって、ま、コンテクストによって、いろいろ使うことができます。例えばですね、血ですね、Blood, 血、えー、どうでしょう。血がだらだらと出るという言い方聞いたことありますか。例えば、じゃあ、包丁で料理、料理をしている時にナイフね、包丁で指を切りました。指を切っちゃた。血が出てきます。血が止まらない。血がだらだらと出ている。だらだらっていうことができるんですね。
そして、特に、かわらない、同じことがずっと長く続く様子もだらだらと言う言葉を使って、表すことができます。例えば、会議がミーティングですねコンファレンス、ミーティング、会議がだらだらと続いている。これはもしかしたらつまらない会議かもしれない。でもなかなか終わらない、全然面白くない、長い会議がだらだらと続いている。
そして私がさっき言ったのは家でだらだらしている。だらだらしている。これも先の家でごろごろしているとよく似ています。特に目的もなく、なんとなく過ごしてる。なんとなく時間をつぶしてる。そういうイメージが、家でだらだらしているという感じです。
例えばですね、こんな言い方もできます。お母さんが子供に、だらだらと宿題しているじゃない、早く終わらせなさい。だらだらと宿題をしているんじゃなよ、早く終わらせなさいって怒るかもしれない。
これは1つの宿題を長くだらだらだらだらとやっていくから、お母さんが怒って早く終わらせなさい。だらだらするんじゃない。そう言うことができるんです。この時はごろごろ宿題をするんじゃないとは言えません。
なので、ま、だらだらとごろごろはこの家でだらだらする、家でごろごろするはよく似た意味なんですけれども、場面によって、シーンによっては、同じ意味に使えません。同じようには使えません。
どうでしょうか。家でゆっくりする、家でごろごろする、家でだらだらする。皆さんもよく週末はそうしていないですか。ね、やっぱり家がいいですね。家でゆっくり過ごすのが、リラックスして、ま、いい休みの過ごし方と思います。はい、それではまた明日。
喉を鳴らす(のどをならす)Purr (cat)
雷(かみなり)thunder
鳴る(なる)to ring/sound
暇(ひま)free (available)
寝っ転がる(ねっころがる)to lie down
だらける・だらけている to be lazy
血(ち)blood
包丁(ほうちょう)knife
指(ゆび)finger
会議(かいぎ)meeting
時間(じかん)をつぶす kill time
Special Thanks go to Donna. トランスクリプトを作ってくれました。Thank you!