74. 満員電車とすし詰め状態
皆さんこんにちは、日本語の先生のりこです。
今日は通勤、通学、そして満員電車について話します。皆さんは学校や仕事、職場に行く時にどうやって行きますか。歩いて、自転車で、電車で、または自分の車を運転して行きますか。
私は今もちろんイギリスはロックダウンですから、通勤をする必要がないですね。家で働いています。でも普通はバスで通勤しています。私が住んでいるベルファストは、公共の交通機関、バスと電車があります。地下鉄はありません。小さい街なので地下鉄はないです。
私は自分の車、自家用車を持っていないので、バス通勤します。そして前にも話したことがありますが、天気のいい日は、職場から家まで一時間ぐらい歩いて帰ります。歩いたり、自転車に乗ってる人も多いですね。ベルファストは、ま、自転車、ロードバイクに乗っている人も多いです。私は日本に住んでいた時、もうだいぶ昔ですね、学校に行く時には、まず小学生、小学生の時は歩いて通っていました。遠い小学校だったんですけれども、毎日歩いて行っていました。
中学校、高校で、自転車通学になりました。私が乗っていた自転車はママチャリ、ママチャリでした。ママチャリっていうのは、ま、安くて、そうですね、本当に安い自転車で、あとお母さんが、ママがよくそれに乗ってスーパーとかに行っているからママチャリって言われてるだね。ちゃりっていうのは自転車のスラングです、ママチャリ。それで、中学校、高校の時は、自転車通学していました。
大学生になった時には、ま、自宅から地元の大学に通うためには、自転車で近くの駅まで行って、そして自転車から電車、電車に乗って、そしてそのあと、また自転車で大学まで行くという通学をしていました。その時に初めて私は満員電車というの経験しました。でも私が住んでいたのは岡山ですから、ま、岡山は、東京とか大阪とは違って、ま、満員電車と言ってもまだ大丈夫だったかなあ。
私がよくテレビとかニュースで見る、東京の満員電車は本当にひどい状況ですよね。あんな感じではなかったです。さて、日本の満員電車というとどんなイメージでしょうか。人が本当にぎゅうぎゅうに入っている。そういうイメージがありませんか。
ぎゅうぎゅうに人が入ってる。ぎゅうぎゅう詰めの状態です。このぎゅうぎゅうという表現、とても面白いのですこし説明します。今のように無理にたくさんの物が入っている。押し込んでいる、狭い限られたスペースに、たくさんの物を入れている。これがぎゅうぎゅうという状態です。
例えば、スーツケースに荷物をぎゅうぎゅうに詰める。電車の中に人がぎゅうぎゅう詰めになっている。他にもぎゅうぎゅうの使い方があって、例えば、ベルトですね。着物、着物の帯、帯は着物のベルトなんですけれども、その帯をぎゅうぎゅうと締める、ぎゅうぎゅうと締める。これは、ものすごく強く締める、押し付けるという様子を表します。
ですから東京や大阪といった大きな町の朝の通勤ラッシュは、いつもぎゅうぎゅう詰めの状態です。そしてこのぎゅうぎゅう詰めの状態、もう一つよく似た表現があって、すし詰め状態と言います。
東京の朝の満員電車は、いつも寿司詰め状態です。すし詰め、聞いたことがありますか。これはそう、あの寿司ですね、食べ物ののすし、すしがたくさん詰まっている状態から来ているんです。イメージとしては、小さいお弁当箱におすしをたくさん無理やり詰めた、入れた、その状態を満員電車のたくさん人がいる様子と同じみたいということで、東京の満員電車はすし詰め状態という言い方ができるんです。
これも面白い表現だね、そしてもう一つ、皆がよく聞いたがある、ま、残念なこと、日本の残念なことは電車の中で、満員電車の中で、痴漢がいるっていうことですね。痴漢。これは、たとえば、満員電車の中で、人が動けないぎゅうぎゅうになっていて、そこで、痴漢、ま、だいたい男の人、変態です。変態が女性の体を触る。このことを痴漢と言います。
残念ながら、ほんとに日本にはそういうことをする悪い犯罪者が、まだまだいるんですね。ですから東京の地下鉄の、例えばラッシュアワーなんかは、女性専用の乗り場、乗る場所、この車両には電車の車両には女性しか乗れませんよっていうようなこともやっていたりします。
私は、満員電車ね、乗った時にそういう悪い経験がありません。ラッキーでした。でもですね、満員電車でよく気分が悪くなる、気持ち悪くなるがありました。特に夏ですね。雨が降ったり、ま、梅雨のシーズンで湿気が多いと、も、電車の中で冷房が付いていても、すごく気持ち悪くなるんです。空気が悪いし、いろいろな人の匂いね、匂いもあるし。私は大学生の時にね、その満員電車に乗って通学している時に、特に夏、気持ちが悪くなって、途中で電車を降りた経験があります。
そういう経験も、ま、満員電車だとあるかもしれないですね。あと、日本の電車の中でよくある風景は、ま、皆さんだいたいね、今はスマホがありますから、スマホいらって動画を見たり何か読んだりしています。
ですから比較的電車の中は静かですね。そして電車の中で女性の人がよくお化粧をすることがあります。これはですね賛否両論、賛否両論、ごめんなさい、賛否両論、賛成の人も、反対の人もいるんですけれども、もともと日本ではお化粧をするっていうのは自分の家で、一人でやってほしいと考えているが多いです。ですから電車の中で、皆がいる場面で、どうしてお化粧をしないといけないのか。なので反対の人が多いんですね。お化粧は自分の家でやってくださいという人のほうが多いと思います。でも朝その女性の人たちはもしかしたら、ま、遅く起きちゃって家でお化粧をする時間がなかったのかもしれない。そういう人たちは時々電車の中でメイクをしています。それも朝の通勤ラッシュの時に時々見かける場面です。
はい、それでは今日は通勤、通学、満員電車、そして面白い表現ですね、ぎゅうぎゅう詰め、すし詰め状態について話しました。
Vocabulary
通勤(つうきん)commuting to work
通学(つうがく)commuting to school
満員電車(まんいんでしゃ)crowded train
公共交通機関(こうきょうこうつうきかん)public transport system
地下鉄(ちかてつ)subway
通う(かよう)to go to and from (a place)
ママチャリ ladies’bicycle (with basket)
ぎゅうぎゅう jam-packed
ぎゅうぎゅう詰め(づめ)packed like sardines
詰める(つめる)to reach the limits
帯(おび)sash, belt
ベルト belt
すし詰め状態(すしづめじょうたい)packed like sardines
痴漢(ちかん)pervert
変態(へんたい)pervert
専用(せんよう)exclusive use
車両(しゃりょう)carriage
梅雨(つゆ)rainy season
湿気(しっけ)humidity
冷房(れいぼう)cooling, air-conditioning
風景(ふうけい)scenery, view
化粧(けしょう)make-up
賛否両論(さんぴりょうろん)pros & cons
Special Thanks go to Donna. トランスクリプトを作ってくれました。Thank you!