133.屋久島の縄文杉

皆さん、こんにちは。日本語の先生のりこです。今日は九州の鹿児島県にある島、鹿児島県のずっと南、フェリーで行けば約3時間かかると言われていますが、その島、屋久島について話したいと思うんですね。


私の東京に住んでいる生徒さんが先日のシルバーウィークで鹿児島県とこの屋久島、旅行に行ってきたそうなんですね。この生徒さんは私のポッドキャストのエピソードでもおなじみのあの百名山、日本百名山にチャレンジしている生徒さんなんです。


シルバーウィーク中に鹿児島にある百名山3つを登ってきたそうです。霧島(きりしま)、開聞岳(かいもんだけ)、この2つは鹿児島の中にあって、そして、屋久島、屋久島の中にある宮之浦、え、宮之浦岳だったかな、もう一回チェックしましょうか、宮之浦岳(みやのうらだけ)、はい、宮之浦岳、この3つを制覇したそうです。なので、この生徒さん、今のところ百名山中21、21登りました。すごいですね。


はい、でね、屋久島に行った理由はもちろんこの宮之浦岳に登るためだったんですけれども、もう一つ、とても有名な観光名所があります。それは屋久島の巨大な杉の木、縄文杉(じょうもんすぎ)、縄文杉。


縄文時代から、生き残っている、生き続けてきた木じゃないかという説もあるそうだし、この幹の模様、うねっているように見える模様が縄文土器に似ているから、縄文杉と呼ばれるという色々な説があるそうなんですが、とにかく大きい、そして古い木、縄文杉。これをたくさんの人が見に来るんですね。


で、私はもちろん、行ったことないんです、まだ。屋久島にも、鹿児島にも行ったことがないので、実際に見たこともありませんが、たぶん日本で人気になった理由はですね、「もののけ姫」だと思います。


スタジオジブリのアニメの映画「もののけ姫」の舞台になった、この森の様子を「もののけ姫」で描かれ、描いているといわれて、たくさんの観光客が行くようになったと思います。はい、その縄文杉。この生徒さんも縄文杉を見に行ったそうなんですね。


はい、ただね、がっかりしたと言ってたんです。がっかりした。木は本当に大きくて古くて、迫力があったとは言っていました、この生徒さん。でもね、たくさんの登山客、観光客が見に行っていたそうです。だから、縄文杉の近くに近寄ることさえ、できなかったんだって。


はい、でね、たくさんの登山客、観光客が縄文杉の前にいて、そして、もちろんスマホで写真を撮っていて、で、この生徒さんは一枚だけ写真を撮ったけれども、たくさんの観光客の後ろ姿、後ろの頭だけがたくさん見えて、実際の木を近くで見ることはできなかったと言っていました。


はい、これは残念ですね。残念というか、これがオーバーツーリズムの問題だと私は思いました。え、先日のエピソードでも、観光公害、オーバーツーリズムについて取りあげたと思います。本当にこれ最近のキーワードで、よく似たトピックで記事を見かけると思うんですよね。だからこそ、サステイナブルツーリズム、ね、持続可能な観光っていうのがどんどんどんどんテーマになっている。


で、観光客が行かないと、ね、経済的に、潤わないというのもわかるから、観光客には来てほしい。でも、来すぎたら困るっていう、バランスの問題なんですよね。特にこの屋久島、屋久島自体は、え、世界自然遺産だったかな、はい、あの、世界遺産に指定されているんですよ。だから、この自然、この縄文杉を含めて、守っていかなければいけない。


あ、おそらく、そのために、すでに色々な取り組みはなされていると思うんだけれども、それでも、たくさんの人がやっぱり押し寄せる。うん、そして、自然の中の山道、足で踏み潰されて、自然の元々ある形が壊されていく。なので、やっぱり、バランスなんですよね。


うん、なので、この生徒さん、縄文杉はメインじゃなかった、この宮之浦岳、宮之浦岳に登るのがメインで、屋久島に行ったそうなんですけれども、あの、気をつけたほうがいいですね、皆さん。これは私も反省しました。私は旅行が好きです。もちろん、これからも旅行を続けます。旅行に行けば、やっぱり写真を撮りますよ。私もnorijpteacherというアカウントでInstagramを持っていますから、ね、景色がきれいな写真を撮って、見せたい、のせたい。ね、Likeがほしい。いいね、がほしい、と思うけれども、周りの雰囲気をよく見たほうがいいですね。


ここで写真を撮ってもいいのか、どうか。ここで、騒いでもいい場所なのか、どうか。特にこのような世界遺産に指定されているような貴重な自然の場所で、その自然を荒らすようなことをしないように、かんきょう、観光客の人もね、やっぱり、マナーを守らなければいけないのかなって思いました。はい、この生徒さんはですね、ま、本当にちょっとだけ縄文杉を遠くから眺めて、もうすぐに、そこを立ち去ったと言っていましたね。


はい、屋久島、本当に遠いので、私は興味があるけど、行けるかどうかわかりませんね。飛行機でも、行けるそうですが、鹿児島港からはフェリーで3時間近くかかるそうです。離島、で、離島。鹿児島県だけれども、本当に鹿児島県というよりは、沖縄に近いというか。鹿児島と沖縄の島の真ん中ぐらいというか。本当に、あの、離れたところにある島です。だからこそ、古くからの自然が残っている場所だそうです。


はい、今日は、生徒さんが行った鹿児島県の屋久島、そして、前と同じ話だけれども、観光公害、オーバーツーリズムということについて話してみました。


皆さん、以上です。

Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

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