36. 子供の時の夢は?
みなさん、こんにちは、今日のトピックは子供の時の夢。みなさんは子供の時にどんな夢を持っていましたか。どんな職業、仕事に就きたいと思っていましたか。今日はそれについて話してみたいと思います。
これですね、実は、またまた、先月10月のWriting challenge のトピックの1つでした。私のチャレンジの参加者のみなさんに同じでトピックで作文を書いてもらったんですね。私はですね、やっぱり、いろいろな、いろいろ夢が変わっていきました。例えば、ある時は小学生の時でしたけど、小説家になりたいという夢を持っていました。私は文を書くのが好きだし、本を読むのも好きだったからですね。でも私の母親がピアノの先生だったから、ピアノの先生になりたいなあ、なんて思っていたこともあったと思います。
そして、中学生ぐらいの時だったかなあ、ま、無理な夢だったんですけど、お医者さんになりたい、なんて思ってましたね。あの、私はね、数学とか、ま、物理、化学、そんなものは本当に苦手なんですよね、本当に、本当にね。だから、ま、お医者さんになりたいと思っても、多分、慣れなかったと思うんだけれども、その時はお医者さんが格好いい、恰好いい仕事だ、なんて思ってかなあ。多分ね、多分何かドラマだったと思います。ドラマでお医者さんが出てくるドラマを見て、うわ!お医者さんって恰好いい、お金もあるし、みたいな、そんな単純な理由で、お医者さんになりたい、なんて思っていた時期もありました。本当にいろいろ。みなさんもそうかな?みなさんは子供さんの時どんな夢を持っていましたか。それではね、二人さんの生徒さんの作文を紹介します。一人目はアメリカ出身で、東京に住んでいる生徒さんです。読みます。
小学生の頃、私は画家になりたかったです。祖父は画家だったので、物心ついた頃からアートに興味を持ち始めました。学校の図工の授業が大好きで、いつも楽しみにしていたのですが、大きくなるにつれて、私は絵を描くのが下手なことに気付きました。頭の中では、様々な、細かくてカラフルなシーンが踊っているのですが、そのシーンを実際に描くことは難しいことでした。ですから、画家になる夢を諦めましたが、今でも絵を見ることが好きです。
二つ目の夢というと、高校の時、ハープ奏者になりたいと思っていました。父親はピアニストですから、子供の時からクラシック音楽を聞いたり学んだりしていました。ハープを弾き始めたのは、15歳だったので、プロになるには遅いと思っていましたが、自分の夢を叶えるために一生懸命練習しました。それから、17歳の時、大学入学の準備を始め、有名な音楽大学に入るために頑張りました。しかし、頑張れば頑張るほど、ハープを弾くことに喜びを感じられなくなっていきました。自分にプレッシャーをかけすぎて、音楽の美しさを楽しめなくなってしまったのです。結局、ありがたいことに、プロのハープ奏者になる代わりに、趣味でハープを弾くことにしました。
画家にもハープ奏者にもなれなかったですけれども、この2つの夢を通して、自分自身と人生について色々なことを学びました。
どうでしょうか。あの、これね、私ものすごく共感できたんですね。だって私の母はピアノの先生で、ま、まあ、言ってみれば芸術家、アーティストじゃないですか、ね。で、その影響やっぱり受けるんですよね。だだ自分でピアノをやってみて、自分には才能がないとか、あまり好きになれない、そういうことなんですよ、ね。だから、この生徒さんは、おじいさまが画家で、お父様はピアニスト、アーティストの、芸術家の一家に産まれて育った。でも自分がそれでプロとして生きていけるかというのは別の話ですよね。うーん。
はい、では、次の生徒さんのお話です。彼はですね、カリフォルニアに住んでいますね。この話もとても面白いです。読みます。
私は子供の頃夢を持っていなかった。
小学生の時、学校が終わった後、いつもおばあさんのところに行って、お母さんが迎えにくるのを待っていた。
ある日、時々おばあさんの家に来ていた、いとこと一緒にロールプレイゲームをしていた。それぞれ何か仕事をしているふりをして、大人を真似するゲームだった。6、7歳の子供が知っていた職種がかなり限られたので、おばあさんを呼んだ。
「僕、どんな仕事がいい?」とおばあさんに聞いた。
「何が好きなの?」とおばあさんが言った。
ちょっと考えて、「絵を描くのが好き」と私が答えた。
「じゃ、絵が好きなら建築家はどう?」とおばあさんが言った。
「けんちくか?」と私はちょっと困惑した。
「ほら、建物を建てる前に、まず絵を描くでしょう。その絵を描く人が建築家」とおばあさんが説明してくれた。
「わかった。僕、けんちくかになりたい」とまるで何か宝物を見つけたように楽しく言っていた。
それから、先生や親戚に「将来の夢はなんですか」と聞かれると、あの日のことを思い出して「将来、建築家になりたい」と答えるようになった。もしかすると、大人をがっかりさせたくなかったのかもしれない。そして、あの「夢」は何年間続いたのか、もう忘れてしまった。
今振り返ってみると、「将来、建築家になりたい」という話は、私が持っていた夢じゃなくて、ただ大人に合わせるために作った便利な言葉だった。そもそも、「夢」の建築家は、絵が好きだった私に、おばあさんが勝手に合わせたイメージを言っただけのことだ。建築家の仕事は何も知らなかったし、建築家に憧れも抱かなかった。
「子供が夢を持っているのは大切だ」という話をよく耳にする。私はそうじゃないと思う。つまり、子供は夢を持っていなくてもいいと思う。大人に合わせるよりも、自分に嘘をつかないほうがもっと大切なんじゃないだろうか。
という作文でした。これはとても深い内容ですよね。あの、子供が夢を持っているま、何か憧れの職業を持つ、私はいいことだと思います。ただそれが大人の勝手な都合で、ね、両親や先生や大人の都合で、いやいやこっちの夢の方がいいよ、みたいな、そういう、こう大人が押し付ける、それが良くないのかなって思うんですよね。
だから両親の期待に応える、両親が子供に期待をするっていうのもわかるけれども、そうなると大人の考えに合わせてしまって、自分自身に嘘をついて、我慢して本当の夢が持てない子どもになってしまうかもしれません。そういう話かなと思ったんです。はい、あのね、さっきも言いましたけど、私の母はピアノの先生で、母は私にもピアノの先生になってほしかったんですね。ずっとずっとピアノを弾き続けて練習し続けて、大学も音楽大学に行ってほしかった、そういう夢がありました。でもそれは私のお母さんの夢であって、私自身の夢じゃなかったっていう話だと思います。はい、最後はちょっと真面目な話になってしまったけれども、皆さんは、子供のときどんな夢を持ってましたか。ぜひ私に教えてください。それでは今日は以上です。
Special Thanks go to Donna トランスクリプトを作ってくれました。Thank you!