183.謙虚、日本人の誇り、美徳



皆さん、こんにちは。日本語の先生のりこです。



今ね、これを録音しているのは3月の28日なんです。皆さんがこれを聞くのは、2023年の5月の後半ぐらいかな。後半以降。私ずいぶんね、最近先撮りをしていて、録音を前もってやっているんですね。なぜなら、5月にちょっと旅行に行こうかなと思っていて、二週間ぐらい録音しない期間を作る予定なんです。なので、その準備ということで、先に先に録音をしているんですね、皆さん。私、結構計画的でしょう?



はい、今日は、野球の話をします。といっても、野球に興味がないっていう人も聞ける話なので、最後まで聞いてほしいんですけど。3月に、WBCっていう野球の大会が行われました。WBC、World Baseball Classic。てね、私、本当にスポーツあまり、というかほとんど興味がなくて、スポーツが大好きな人には申し訳ないんだけど、全然スポーツのニュース見たり聞いたりしないんですよ。イギリスに住んでいるから、そのサッカー、フットボール、Premier League とか、ラグビーとか人気だけど、全然、全然フォローしないんです。はい。で、しかも、イギリスに住んでいるから、イギリスの中でも、北アイルランドに住んでいるから、このWBCのニュースなんか、全然全然流れなかった。周りで話す人もいない。なので、私は恥ずかしいというか、申し訳ない。野球ファンの人、申し訳ないんですけど、告白します。全然WBC見てませんでした。逆に、WBC見てる?とか言われて、「え、なんですか、それ?」と思ったぐらい、調べたぐらいです。はい。で、World Baseball Classic って勉強しました。しかも、日本が決勝に行くのも知らなくて、決勝で勝った後ニュースで知りました。そんなレベルの私が、WBCの野球の話を今日するんです。はい。



面白いなと思ったのは、本当に日本で、もちろんね、日本優勝するぐらいだから、大きなニュースになったし、大きな話題になったし、私の両親もですね、最近野球興味がないとか言ってたくせに、ね、決勝戦盛り上がったらしいですね。メッセージを私に送ってきました、「日本優勝、やった!」みたいなね。「のりちゃん、見てる?」みたいな。全然知らない、みたいなね。で、私は、まあ、あとで優勝したあとで、たくさんのニュースの記事を見ました。



はい。で、私は今日、別に野球の話をするわけじゃないんですけど、大谷選手の話をしたいと思います。大谷選手っていうのは、日本の選手で、とても有名な選手です。このWBCでも、活躍した。でね、私、あの、ちょっとだけ短い動画を見たんです。大谷選手が優勝したあとですね、アメリカのテレビ番組かな、インタビューを受けていて、そのインタビューに答えているという動画をちょっとだけ見ました。



で、その後、日本語の記事をいくつか見たんですけど、あの、そのインタビューに答える大谷選手に、敬意を表すというか、その、大谷選手は、褒め称える日本の記事。キーワードが三つぐらいあるんですね。



一つは、「謙虚」、「超謙虚」、「謙虚すぎる」とか、あとは、「あの姿は日本人の誇りだ」とか、あの、「美徳」、「日本人の美徳」、「大谷選手は美徳だ」みたいな言葉、「謙虚」、「誇り」、「美徳」みたいな言葉がたくさん出ていたんですね。「へ?どういうこと?」と思ったんですけど、例えば、ある記事はですね、このように書いてあります。読みますよ、その記事ね。



日本代表、侍ジャパン、ま、これもよく使われますね、あのサッカーとか、野球とか、その日本を代表する選手のこと「侍ジャパン」とよくいいます。「侍みたいだ!」はい、ごめんなさい。じゃ、冗談を置いといて読みますよ。



日本代表、侍ジャパンの大谷選手の謙虚すぎる人柄に、称賛の声が集まっている。世界一にも「今日はたまたま勝てた」、「アメリカの野球を尊敬している」と、相手を尊重した言葉の数々に、ファンからは、「インタビューもMVP」、「神の神」、「なんでこんなに完璧なんですか」、「日本人の誇りだ」というコメントが集まった。



はい、私もね、すごいと思ったんです。これこそ、私が最近コミュニティでやっているリーディングチャレンジの「日本人の心がわかる日本語」の中にもたくさん書かれているコンセプトなんですね。「武士道」。「褒められても、それを、嬉しさを表に出さない」。「謙虚でいるべき」。さらには、「敵を褒める」。謙虚すぎると思ったんです。超謙虚。



私は実際にそのインタビューを少し見たので、本当にそうでした。自分が「俺はやったぜ」、「俺はすごいぜ」って言わない。ガッツポーズしない。相手を褒める。「いや、僕があるのは、このアメリカのね、今までの素晴らしいプレーヤーのおかげだ。」と。「これからも努力をする」みたいなコメントができる大谷選手は、すごいっと日本人の中で、ニュースの中で褒め称えられたんです。



皆さんはどう思いますか。私は皆さんの意見を聞きたいです。



よくあるんじゃない、特にね、サッカー選手、フットボールであるよね。優勝したりすると、これよくない、本当はよくない、マナーがよくないって言われてるね、よく、けど、上のユニフォームを脱いで、脱いで振り回して、「俺はすごいぜ」みたいなね、こうジェスチャーをする選手もいるじゃない?実は、素直に喜びを表現して、例えば「ゴール」ってゴールを決めて、「やったー」ってこう喜びを表現するのはわかるんだけど、でも、それをしない、しないで、喜びを心の中に秘めて、でも、落ち着いて行動する日本人の選手。特にこの大谷選手。ね。はい。



なかなかできることじゃないなと思ったんですよね。こういう、なんか、自慢しすぎない。こう「俺は偉いぞ」と見せない。偉ぶることをしない謙虚な大谷選手。これを見て、日本人の人、多くの日本人は感動しました。ね、まあ、日本でね、いいニュースも最近少なかったから、こういう日本がチャンピオンになった、ま、日本人として自慢できるニュースですよね。嬉しかった。私のお父さんとお母さんも喜びました。でも、世界で見ている皆さんは、どう思うのかなって思ったんです。私はなんか、もうちょっと、もうちょっとね、なんか喜びを素直に出してもいいのかなと思ったけれども、そうじゃないんだね。



はい。そして、これからもね、もっともっと大谷選手をはじめ、ね、日本の選手は次、次を目指して・・・「次も頑張っていきます」っと答える。素晴らしいね。なかなかできることじゃないなと思ったんですよ。そういうこと、色々この私は今コミュニティで読んでいる「日本人の心が分かる日本語」に書かれてあります。その日本人は、褒めた時になかなか素直に喜ばない、ありがとうと言わずに照れるとか、それをなんかこう、恥ずかしいような気持ちで、気持ちを、その正直な気持ちを隠すとか。



あとね、まだ私そこまで読めてないんだけど、第6章は、「精神主義を好む」。「精神主義を好む」。これね、またいつか話そうと思うんだけど、トピックはすごく面白くて、「頑張る」、「根性」、「無理」、「修行」、「武士道」。わー。これなんかね、「侍ジャパン」っていうふうに呼ぶところにも通じるのじゃないかなと思ったりもしました。



はい、まあちょっと今日はね、野球と大谷選手にまつわる言葉。言葉というか、ニュースでたくさん本当に見ました。ツイッターでもたくさん見ました。「わー、大谷選手すごい」、「大谷選手は日本人の誇りだ」みたいなね、コメントたくさん見たので、私は客観的に面白いなと思ったんです。



はい。ま、全然野球に興味のない私が話してみました。以上です。

Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

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